梅雨の時期のコンディショニング

ここのところ雨の日が続いていますね。

ジメジメして不快感もありますし、洗濯物も乾きづらいですし、何かと過ごすのが大変な時期でもあります。


当院にいらっしゃる方々も通常より患部の痛みが強くなっていたり、体調が万全ではない状態であるというお話を伺うことが増えているように感じます。


季節柄不調が出やすいというのは経験則としてありましたが、何故なのか改めて調べてみました。


気象変化による慢性痛悪化のメカニズムを調べた研究

佐藤先生の研究(2003)は気圧低下によって交感神経優位の自律神経バランスになると報告しています。交感神経が優位になると急性の痛みに対しては抑制する作用がありますが、慢性的な痛みに対しては症状が悪化する場合が多くなります。さらに末梢血管の収縮による虚血や酸素濃度の低下、pHの低下などが発生し、もともと痛みに対して過敏になっている慢性疼痛部位はその変化によって痛覚線維が刺激されます。さらに慢性痛がある場合には交感神経の緊張がそのまま痛覚を刺激する流れができてしまっていることもあってより痛みが増悪するとも言われています。


なんだか難しいお話ですが、、

要するに梅雨の時期に低気圧になることによって「痛みをより強く感じ易い状態になってしまう」というのが不調の原因のひとつということです。


つまり、実際に患部が悪くなっているというよりは患部の悪いところが悪目立ちする時期ということですね。これは厄介ですね。


しかしそれは裏を返せば「弱点を明らかにできる時期」でもあります。

ここで痛みを出なくさせることができれば、梅雨明けには快適ライフが待っている!という見方もできるのではないでしょうか。普段自覚しづらい体の不調が見える化できる時期だと思うとあながち悪くないかもなと感じてしまうのは私だけでしょうか?


梅雨のコンディショニングとは

先述した通り交感神経が優位になることで生じる現象は2つで、

①末梢血管が収縮し血流が悪くなる

②痛みを感じやすくなる


このことから考えられるコンディショニングのポイントは、

①積極的に体を動かす

②無理をしない


ということかなと思います。

痛みを感じやすいため過剰に大きく動いたり素早く動くことはおすすめできませんが、痛みが起きない範囲で積極的に体を動かすことで末梢の血流が促され患部の状態を良好に保つことができます。


おすすめのコンディショニング

梅雨にぴったりなコンディショニングをご紹介します!


ショルダーフレクション&エクステンション・オン・ポール

ポール型のクッションの上で行う肩周囲のエクササイズです。


まずはポールの上でバランスをとります。このときに体が緊張しているとうまく肩が動かせません。

縦長のポールにおしり〜後頭部がつくように仰向けになります。転倒しないように両膝を曲げ両手を床につく姿勢でまずはバランスをとりましょう。

このときにしっかりと脱力姿勢が取れているとその後の動きがスムーズにできます。




「動かせる範囲」というのがポイント。大きく動かすことが目的ではありません。

両腕をバンザイする形で頭上に持ち上げます。このときに無理して思い切りあげる必要はありません。肘が曲がったり手が開いても構わないので痛みのない範囲で上げ下げを繰り返します。

可動域の改善よりも運動で血流をあげることが大切なので必要以上の力みやこわばりは天敵です。




回数は10回×3セットを目安にしていただければと思いますが、これも「無理のない範囲」で。痛みや疲労を感じる程度までやってしまうのはかえって逆効果になりかねません。ご自身の運動習慣や体の状態と相談しながら行ってください。



雨の多いこの時期は嫌だという方も多いと思いますが、ご自身のカラダを見つめ直す絶好の機会でもあります。外での運動がなかなか難しいときは”おうちコンディショニング”で元気をチャージしましょう!!


今回使用したコンディショニングツール

ストレッチクッション

ストレッチからトレーニングまで幅広いコンディショニングが可能。一家に一本置いておきたい一品ですね。

※ストレッチクッションは当院でもご購入いただけます。


今回参考にした文献

佐藤純, 気象変化による慢性痛悪化のメカニズム, 日本生気象学会雑誌, 40(4): 219-224, 2003

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